知る 体験談インタビュー

アスリートインタビュー 朝日健太郎

世界で活躍してきたアスリートのプレワークアウト事情とは!?
プレワークアウトをどのように考え実践してきたのか、トップアスリートの舞台裏に迫る。

朝日健太郎

(38歳/元男子バレーボール・ビーチバレー日本代表選手)

1975年9月19日熊本県生まれ。元男子バレーボール日本代表選手として活躍後、26歳のときにビーチバレーに転向。北京五輪では日本人として初めてトーナメントに進出し9位の成績をおさめる。ロンドン五輪にも出場し、2012年に現役を引退。現在はスポーツ解説や講演活動、メディア出演など幅広く活躍中。フォーバル所属。

「ベストパフォーマンスのためにグッドコンディションを継続することが自分流のプレワークアウト」

僕は37歳まで現役を続けましたが、30代半ばに差し掛かる頃、どうしても加齢による体力の低下という問題が出てくるようになりました。ビーチバレーの試合時間は約1時間。この時間内にどれだけパフォーマンスを維持できるかが重要となるわけですが、最初の15分はなんとかなっても、30分を超えると体力的に辛くなってくる。そこで持久力を上げるために何をするべきか考えたとき、僕の中の持久力のイメージというのが、血流を上げ、血中に糖質や酸素を潤沢に保持し、乳酸などの悪いやつらが必要とする栄養素を枯渇させるというようなところでした。

そういう視点から身体のコンディション作りや栄養面などを勉強し、サプリメントでのアプローチも色々と試していく中で出会ったのがNO(一酸化窒素)系のサプリ。当時お願いしていたフィジカルトレーナーがボディビル経験者でサプリメントにも詳しく、その彼に教わったのをきっかけにワークアウト前にNO(一酸化窒素)系のサプリ?を試してみると、ベンチプレスで扱える重量の数値が5%前後も増えるように。その分かりやすい効果からすっかり気に入り、選手生活最後の3年間は30分前に必ず摂取して試合に臨んでいました。

※NOとは?

NO(一酸化窒素)は、血管の内皮(血管の内壁を覆う組織)でつくられており、心臓と血管の健康に欠かせない物質です。心臓と血管は、血液を介して酸素・水分・栄養分を全身に送り届けと同時に老廃物を排出していますが、血管は体の全細胞をコントロールしている重要な器官。血管の柔軟性を保つことこそ、健康と若々しさを保つ秘訣といえます。

もちろん、僕も若い頃はストレッチや予備運動などに毎回1時間位かけていたこともあります。しかしこれがなかなか継続するのが難しい。一方、砂のコートに来て3分後にはフルジャンプでアタックを力いっぱい打ててしまう海外の選手がいたりするわけで、こういうことを思い返すと、当時からサプリメントを飲むなどして競技に入っていくのが世界的にも主流だったのかなと思います。

また当然ですが、いくらサプリメント摂取してもその効果が最大限生かせる身体作りというのができていないと意味がありません。筋反応を良く保つというか、少しの刺激で動ける身体にメンテナンスしておくことが、僕のパフォーマンスを維持するためには欠かせないことでした。

なので、現役中は1年365日ずっと身体を暖機運転させていたイメージ。オフシーズン中も「そんなにトレーニングして休めているの?」と妻に聞かれるほどで、血流を上げるための有酸素運動と、筋肉へ刺激を入れるための3~4日に1度の筋力トレーニングはオフシーズンでも欠かさずに行っていました。もちろん、これは人によります。1ヶ月全く何もせず、筋肉への刺激を最低限にしてはじめから身体を作っていくタイプのアスリートもいますが、僕はそうではなかった。ベストコンディションを求めるのであれば、ずっと手前からのメンテナンスが必要でした。

つまり、広義な意味でプレワークアウトを考えたとき、僕にとってはベストコンディションを発揮するためにグッドコンディションを継続すること、そのための毎日の積み重ね全てがプレワークアウトだったわけなのです。

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